青のSP 第1話感想 誰にでもゴリ推せる面白さ
お疲れ様です。
青のSP ~学校内警察・嶋田隆平~ 第1話感想です。
ネタバレがほとんどなので、苦手な方は注意してください。
あらすじ
学校に警察官を一人置くというSP(スクールポリス)制度が試験導入された赤嶺中学校。
SPの嶋田隆平(藤原竜也)は捜査一課の切れ者だが、何故か自分から志願してSPに。*1
赴任早々、窓ガラスを割った生徒に容赦なく手錠をかける。
騒動が起こったクラスの担任、浅村涼子(真木よう子)は、嶋田の冷徹さに不満を抱いていた。
そんな騒動の動画がネットで拡散。
更には数学教師・一ノ瀬のプライベートな映像が流出。
これを撮影したのは、浅村の教え子・三村翔子(吉柳咲良)だった。
三村は誹謗中傷によって自殺した親友の敵を取るため、書き込みをした一ノ瀬らを晒していた。
だが嶋田は「それは建前で、本当は憂さ晴らしだろう」と一蹴。
三村も、自分が晒した人間から命を狙われたことで「嶋田の言う通りだ」と反省。
自分から手錠にかかる。
そんなとき、嶋田は奈良橋英里(長澤樹)から「この学校には亡霊が住み着いている」という噂をきく。
浅村もまた、何か心当たりがあるようで・・・・・・?
感想
マジで面白い。
冬ドラマで一番注目、とかそんなんじゃなかったのに、2021/01/14時点では個人的一位。
突拍子もないじゃないですか、スクールポリスとか。
1話時点でまだ何にもわからないし、予想もできない。
のに物語に現実味があるんですよね。
多分SNSとか、晒し方とか、三村がイヤホンしたまま話すところとか、嶋田がそれを乱暴に取るところとか、「思い当たる節」が多いからだと思います。
「親友の敵討ち」で三村のターンが終わるかと思いきや、包丁持ってる相手の前に三村を突き出し。「憂さ晴らしでやっただけだ」と認めさせる。
浅村じゃなくとも「や、やりすぎじゃない?」といいたくなる描写が、「説教臭さ」を打ち消してるんですよね・・・・・・。
嶋田は警察官で、正義を振りかざしてくる癖に、「やりすぎ」なんですよ。
あと浅村も「生徒を守ることが第一」という正義を持ってるから、「正義が」「悪を」倒す構造じゃなくて、「正義が悪を正す」「けど別の正義がまた正そうとしてくる」みたいな。
正義が一方的に殴ってくるわけじゃなくて、その正義自身が揺らぐから、考える余地がある。
「ハイハイ、正論正論」みたいにならないんですよ。
だって嶋田は明らかにやりすぎな気がするし、浅村の気持ちもわかるんだから。
誹謗中傷、学校、クラス、自殺した生徒、やりすぎな大人、という要素から、「3年A組 ~今から皆さんは人質です」を思い出した人も多いと思います。
私はTwitterを見て「なるほどな」って思った方だけども。
だけどまあ、違う所も多いですよね。
3年A組はクラス内の問題だけだったけど、青のSPは学校全体の問題で。
次も教師に対するマタニティハラスメント、みたいな。
あと柊と違って嶋田は教師じゃないから、「教育」に興味がなさすぎるんですよね。
3年A組が学校ドラマだとしたら、青のSPはあくまで刑事モノに思えました。
余談
嶋田隆平(藤原竜也)
あの笛みたいな声すごいかっこいいですよね?
かっけ~し。取り押さえるシーンも、三村の手を引くシーンも、かっけ~と口開けてみてました。
警察の制服似合うな~・・・・・・
三村翔子(吉柳咲良)
演技がめちゃめちゃ好きだった。
あの子居ますよね? 実際に。
なんかクラスに居た気さえしてきますもん。イヤホンして勉強してる子。
あとさ、まさか親友の自殺への復讐から更に突き詰めると思ってませんでした。
普通「そっか~・・・・・・なら仕方ない気もするし、何が正しいのか、わかんないよね・・・・・・」みたいな描写で終わらせるじゃないですか。
でも被害者からの更なる復讐を通して、別の被害者の可能性も示唆した。
嶋田の「お前の親友はどう思うかね」みたいな台詞(うろ覚え)も、「故郷のおふくろさん、泣いてるぞ」的な同情を誘うものじゃなくて。
むしろ虚しさ倍増、死人に口なし、自己嫌悪マシマシで!みたいな鬱でしかなかった。
偉いよ、三村・・・・・・ちゃんと認めてさ・・・・・・
できればまた戻ってきて欲しい、退場は寂しいので。
院送りにはならないでほしいな・・・・・・
というかこのペースで逮捕してたら、最終回は浅村と生徒のマンツーマンとかになってない? 大丈夫?
*1:理由は未だ不明。